未来ある子供たちのために
私たち東京牧場はこれまでに「こども食堂ももふねキッチン」、「お芋ほり体験」、「デュアル教育」などに取り組んできました。
こども食堂

食堂には、色んな事情を抱えた子供たちがきます。 一人で食事をする子、家庭の経済的な事情で満足に食べられない子、親が共働きで夜まで帰ってこない子。それぞれの背景がある中で私たちができることは「美味しくて栄養たっぷりのごはん」と「安心できる空間」を届けることだけでした。
「ここに来ると落ち着く」「また来週くるね」これが私たちの活力に繋がっていました。
食べることは、生きること。けれど、「誰かと一緒に」食べることは、「心を活かす」ことなのだと、こども食堂を通して学びました。
支援をしているつもりだったのに、気がつけば、子どもたちの笑顔に、私たちが支えられていたのです。食堂は「場所」ではなく、「つながり」なんだと、今は確信しています。
お芋ほり体験

お芋掘りは、ただの農作業体験ではありません。土の感触、虫との出会い、思うように掘れないもどかしさ、そして大きなお芋を見つけたときの歓声――五感すべてを使って自然とふれあい、命の営みを肌で感じることができます。
子どもたちは気づきます。スーパーに並ぶ野菜が、誰かの手で、そして自然の力で育まれていること。土の中でじっと育つお芋のように、「目には見えない大切なもの」がこの世界にはたくさんあること。自然の中で、子どもたちの心が少しずつ開いていくのがわかります。
そして、最後に持ち帰ったお芋を家族と一緒に調理し、「おいしいね」と笑い合う時間。その一連の体験は、食べ物のありがたさだけでなく、人と人とのつながりや、生きることへの感謝を、やさしく教えてくれるのです。
お芋掘りは、子どもたちにとって、心の根っこを育てる貴重な体験です。土の中から顔を出すお芋と一緒に、子どもたちの中にも、小さな芽が確かに育っていると思います。
デュアル教育

「学ぶこと」と「働くこと」。これまで別々の世界とされてきたそのふたつをつなぐのが、デュアル教育です。
学校での学びと、実際の現場での体験を組み合わせることで、子どもたちの「学び」はぐんと深くなります。
教室で学んだ知識が、実際の仕事の現場でどう活かされているのか。それを肌で感じた瞬間、子どもたちの目は輝き始めます。机の上ではわからなかった「なぜ学ぶのか」が、現場では生きた意味として心に届くのです。
デュアル教育を通して、子どもたちは社会との接点を持ち、自分の将来を具体的にイメージする力を身につけていきます。仕事の厳しさや責任感、人と協力する難しさと喜び、そして「自分にもできるんだ」という自信。それらは、教科書だけでは決して得られない「生きる力」です。
ある生徒は言いました。
「任された仕事をやりきったとき、『ありがとう』って言われて、自分の存在が役に立てるんだって思った。」その言葉には、彼の中で起きた大きな成長が詰まっていました。知識だけでなく、心も育つ。それが、デュアル教育の真の価値です。
デュアル教育は、未来を自分の手で切り開いていく子どもたちにとって、大きな羅針盤となります。「学ぶことは、社会とつながること」。その実感こそが、これからの時代を生き抜く力になるのです。
最後に
これまで、私たちは「子どもたちの笑顔のために」と、できる限りのことをしてきました。温かいごはんを用意し、安心して過ごせる場所をつくり、寄り添いながら、ひとりひとりの成長を見守ってきました。
ですが、正直に申し上げると――私たちの力だけでは、もう限界が近づいています。
ももふねキッチンに関しましては、2022年から始まった店舗型での経営が厳しくなってしまったため2025年からはデリバリーの形で提供させていたただく事になりました。(生活保護を受けている方向け)
こども達の笑顔の裏には経済的な不安や、家庭の孤立、心の悩みなどが隠されています。それにひとつひとつ丁寧に向き合いたい。でも、それにはどうしても「人の手」と「支える力」が必要なのです。

私たちは、今、あなたの力を必要としています。
ほんの少しの寄付が、子どもたちにとっては「明日の希望」になります。温かい食事1杯、安心できる空間、そして「ここにいていいんだ」と感じられる心の居場所。それを守るために、どうか、あなたのやさしさを分けていただけませんか。
私たちだけでは、守りきれない未来があります。でも、あなたと一緒なら、きっと乗り越えられる。子どもたちの笑顔のために――どうか力を貸してください。
現在、子どもたちが安心してのびのびと遊べる場所を作ろうと、地域の有志と共に活動を続けています。自然の中で走り回ったり、泥んこになったりしながら遊ぶ――そんな当たり前のようで貴重な時間を、少しでも多くの子どもたちに届けたいと願い、少しずつ整備を進めてきました。
しかしながら、私たちも決して若くはなく、すべてを人の手だけで行うには、体力的にも時間的にも限界があるのが現実です。土地の整地や資材の運搬など、大きな作業にはどうしても機械の力が必要になります。
そのため、作業の効率を上げ、安全に進めていくためにも、重機の購入を検討しております。しかし、非営利で活動している私たちにとって、その費用は決して小さなものではありません。
もし、この活動に共感していただけましたら、重機購入のためのご支援・ご寄付をお願いできないでしょうか。皆さまのお力をお借りできれば、より早く、より安全に、子どもたちが笑顔で遊べる場所を完成させることができます。
どうか、温かいご協力をよろしくお願い申し上げます。Amazon.co.jp