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世界の土壌は12種類

世界の土壌は12種類

世界の穀倉地帯について調査していた時、つまるところ広大な大地より肥沃な土壌がいかに重要かとなった。残念ながらウクライナへの見学はまだだが、アメリカの農地見学でもその巨大さに驚いた。
全米ポテト協会と面談した時も、アイダホでは気候が安定しており過去40年間の収穫量には大きな変動はないとの話でしたが、現地レポートでは気候や土壌に変化がみられるとの事でした。

土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて 著者:藤井一至
藤井様より掲載許可を頂きました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。

世界の穀倉地帯について

世界の穀倉地帯は、その地域が大量の穀物を生産し、時には国内外に供給することからその名がついています。以下は特に知られている穀倉地帯の一部です:

  1. アメリカ合衆国の中西部 – 通常「アメリカの穀倉地帯」と呼ばれ、コーンベルト(主にトウモロコシの生産に特化した地域)を含む広大なエリアです。この地域は世界最大のトウモロコシと大豆の生産者の一つです。
  2. カナダのプレーリー – サスカチュワン州、アルバータ州、マニトバ州にまたがるこの地域は、特に小麦と大麦の生産で知られています。
  3. ウクライナとロシアの黒土地帯 – この肥沃な黒土地帯は、高品質の小麦を含む多くの穀物の大量生産に適しています。ウクライナとロシアは世界の小麦市場において重要な役割を果たしています。
  4. アルゼンチンのパンパ – 豊かな土壌と温暖な気候のおかげで、アルゼンチンのパンパ地帯は大豆、トウモロコシ、小麦などの穀物の大規模生産地です。
  5. インドのパンジャーブ州 – 「インドの穀倉地帯」とも呼ばれるこの地域は、インドの主食である小麦と米の主要生産地です。

これらの地域は、穀物生産における自然条件(肥沃な土壌、適切な降水量、適した気候)が揃っていることが共通しています。これらの条件は、高い収量を実現し、これらの地域を世界の穀倉地帯にしています。

日本の土をどう作る?

日本の土壌改善には、「土の帝王」にお願いするしかないと思っている。

「土の帝王」という表現は、一般的にミミズを指します。ミミズは土壌の健康と肥沃さに不可欠な役割を果たすため、このように称されます。ミミズは、以下の方法で土壌に貢献します

  • 土壌の通気性と排水性の向上:ミミズが土中を移動する際に作るトンネルは、空気と水が土壌中を流れるのを助けます。これにより、根の健康に必要な酸素の供給が改善されます。
  • 有機物の分解:ミミズは腐植質や他の有機物を食べ、微生物が分解しやすい形に変えます。ミミズの排泄物(キャスティングス)は、栄養価が高く、土壌の構造と肥沃さを高めます。
  • 土壌構造の改善:ミミズの活動は土壌粒子をより良く結合させ、土壌の保水性と栄養保持能力を向上させます。

これらの貢献により、ミミズは自然界の土壌改良剤としての役割を果たし、植物の成長に適した環境を提供します。そのため、ミミズは「土の帝王」としての称号を持ち、自然環境と農業の両方において極めて価値がある生物と見なされています。

チャールズ・ダーウィン

こどもの頃に読んだ本で 地球の土はミミズが作った。というような事を覚えていて、調べて見ると直接的な記述は見当たらなかったが、「ミミズによる土壌の形成」というのがあった。


チャールズ・ダーウィンの著作『ミミズによる土壌の形成』(原題:”The Formation of Vegetable Mould through the Action of Worms with Observations on their Habits”、1881年出版)は、彼の生涯にわたる研究の集大成の一つで、特にミミズが土壌の形成と肥沃化にどのように貢献しているかを探求しています。この著作は、ミミズの生態と地球上の土壌形成への影響に関する画期的な研究として評価されています。

ダーウィンは、以下の主要なポイントを著書で強調しています:

  1. ミミズの土壌への影響:ダーウィンはミミズが土壌をどのように食べ、有機物を分解し、そして土壌内を移動することで、土壌の通気性や排水性を改善し、結果として土壌の質を高めるかを詳細に記述しています。
  2. 土壌の層の形成:ミミズの活動によって時間とともに土壌の層がどのように形成されるか、特にミミズが排出する土の粒子(ミミズの糞)が時間をかけて積み重なることで土壌層がどのように変化するかを説明しています。
  3. ミミズの生態学的重要性:ミミズが土壌の生態系において果たす基本的な役割、特に植物の成長に必要な栄養素の循環にどのように貢献しているかを強調しています。
  4. ミミズの行動と習性の観察:ミミズの習性、行動パターン、さらには感覚器官の機能についての観察結果を提供し、これらがどのようにミミズの生態学的役割と土壌形成への貢献に結びついているかを説明しています。

ダーウィンのこの著作は、ミミズの地球上での役割を初めて本格的に科学的に検証したものであり、生態学だけでなく、土壌学や農業科学においても重要な影響を与えました。ミミズと土壌の相互作用に関する彼の洞察は、今日でも環境科学や持続可能な農業の分野で引用され続けています。

東京牧場でのミミズ飼育

今まで「種」の繁殖をする中で、ミミズはすごいと感動した。(スクールレポート)
とにかく、バンバン増える。(コツが必要)

実験倉庫は、ミミズの飼育箱が多くなり、飼育箱で増やすものではないと、実感した。

レストランの野菜廃材を、細かくして与えると、成長も加速し繁殖状態もよくなる。
ミミズのえさ作りは勉強になった。 ニンジンやキャベツを家で切っていて、あ、これミミズのえさにイイカモと思ったりする。
生ごみを捨てずらくなった。

東京牧場 ミミズ飼育

廃棄材料を、ミミズに給餌

野菜ごみの与え方を観察

ミミズ給餌 適量を分析